樹木葬を考える

樹木葬を考える(5)

樹木葬を考える1から4でも書きましたが、一口に樹木葬と言っても現在、様々なタイプがあることをお分かり頂けたかと思います。大別すると「都市型タイプ」と「里山型タイプ」があると述べましたが、両タイプともお骨を土に還すと言う点では共通していると思いますが、使用する上で細かな点は、霊園ごとに特色があります。前回、自分に合った樹木葬を探すには実際に数か所を見学することをお勧めしました。ホームページでは、当然に極一部分の様子しか分かりません。回りの環境や雰囲気を知るには、実際に足を運んでみる必要があります。市原南霊園のホームページでも極一部のご紹介しかできません。そこで市原南霊園の樹木葬をタイプ別にもう少し細かく説明します。現在5タイプの樹木葬がありますが各タイプの特徴や霊園使用に当たってのご注意いただきたい点を述べます。

1、樹木葬型

区画は、3m×2mと1.5m×1.5mと1.5m×1mの3種類の大きさがあります。各区画の中心付近に1本の樹木を植えます。その回りに穴を掘って、お骨をさらしに包み埋葬します。典型的な樹木葬のタイプです。区画の大きさによって植えられる樹木が異なります。主に、花や実が綺麗な種類で管理する上でどうしても剪定が必要なため、剪定しても不自然にならない種類を選びました。基本的に決められた数種類の樹木からお好みの樹木を選んでいただいております。決められた樹木以外で植えたい樹木がある場合はご相談ください。主に区画の面積から考えて、樹木が成長した時に他の区画に影響しないものに限らせていただきます関係から大木になる種類の植栽はできません。3m×2mの区画は、ほとんどの種類の木を植えられますが完売してしまいました。どうしても大きくなる樹木を希望される場合は、複数の区画を購入していただくこととなります。時々、桜を希望される方がおりますが、桜を植えるにはかなりの面積が必要となるため難しいです。埋葬については、1.5m×1.5mの区画でも10体程度は埋葬可能です。埋葬した位置は区画の表示杭から距離を測り管理しています。人の埋葬のみでペットの埋葬はできません。区画に植えられる木は1本のみとなりますが、草花は自由に植えられます。土砂の流出と乾燥を防ぐ目的で、下草としてタマリュウ(リュウノヒゲの園芸品種で背丈が高くなりません。)の植栽をお勧めしております。特に草花を植えなくともタマリュウだけ植えてシンプルな区画にしても綺麗だと思います。

区画の価格には、33年分の管理費と1体目の埋葬料が含まれています。2体目以降の埋葬には、現在、10万円の追加埋葬料をいただいています。お墓の移転等で複数体を同時に埋葬する場合は、1個の穴で埋葬可能であれば追加埋葬料は不要です。お骨の量によりますが、新しいお骨だと2体までは1個の穴に埋葬できます。古いお骨であれば数体の埋葬も可能です。簡単に言えば、埋葬時に穴が1個であれば追加埋葬料はいただきませんが、2個目以降は1個につき10万円の追加埋葬料が必要です。管理費については、契約日から33年分となります。33年経過した時にお墓を引き継ぐ方が、その後もお骨を区画に埋葬したい場合に限り管理費のみ必要となります。もしも、引き継ぐ方がいてもその後に使用する意志がなければ、管理費は不要です。最後の埋葬後33年間管理します。ご夫婦のみの世帯等で最初からお墓を引き継ぐ方がいない場合は、契約後33年経過しても管理費は不要です。最後の埋葬後33年間管理します。最後の埋葬後に33年経過した時点で、墓標プレートを合同供養墓に移動させます。埋葬済のお骨と樹木はそのままにして、新しい使用者に区画を提供しません。(墓標を移動するのは、草刈時に障害となるためです。)将来的にどなたも使用者がいなくなった場合は、里山に戻しますが、里山維持のため草刈を行います。

2、すみれ葬

大きな区画(15m×10m)に桜を2本植えてあります。その区画に50cm×50cmの区画を作りお墓としています。区画は完全に分かれていますので、他の人と合同になることはありません。また、区画内に進入路がありますので、ご自分の区画まで他の人の区画を踏むことなく入れます。区画が狭いため基本的にお一人用となりますが、事前にご相談いただいた場合に限り2名まで埋葬できます。ペットの埋葬はできません。穴を掘ってお骨をさらしに包み埋葬します。埋葬した場所のうえに墓標プレートを設置します。区画内に樹木は植えられませんが、スミレ等の背丈の低い草花であれば植えることができます。

区画の価格には、33年分の管理費と1名分の埋葬料が含まれています。2名埋葬する場合は、10万円の追加埋葬料が必要となります。ただし、1度に2名の埋葬を行う場合は、追加埋葬料は不要です。契約後33年経過してお墓を引き継ぐ場合は管理費のみ必要です。引き継ぐ方がいない場合は、上記の樹木葬型と同様の方法でプレートのみ合同供養墓に移動します。すみれ葬の区画からは、外房の海を見ることができます。

3、やよい葬

大きな区画(7m×5m)に桜、モミジ、マルバノキが植えてあります。その区画内の埋葬したい場所をお選びいただいて、その場所に穴を掘り、お骨をさらしに包み埋葬します。お一人ずつ場所をずらして埋葬しますが、合同で使用する区画ですので、将来的には他の人と同一の場所に埋葬することとなります。

あらかじめ埋葬場所を指定していただきますので、生前に予約することもできます。埋葬した位置は基準杭からの距離を記入した図面を作成し管理します。ペットの埋葬はできません。区画内は、下草としてリュウノヒゲを植えてあります。樹木や草花を植えることはできません。合同の墓碑にお名前と命日を刻字することができます。管理費は不要です。合同墓碑に記入した全員の方が埋葬後33年経過した時点で墓碑は別の合同供養墓に移動します。

4、里山樹木葬

里山にある樹木の下に区画(1.5m×1.25m)があります。同じ区画にペットも埋葬できます。区画内に草花は植えられますが、樹木を植えることはできません。あらかじめ植えられたお好きな樹木のある区画を選んでいただきます。区画内に穴を掘ってさらしに包んで埋葬します。埋葬した場所は区画の表示杭から距離を測り管理します。区画の場所によって樹木のある区画とない区画がありますので、埋葬可能な人数は5名から10名程度となります。区画の価格には、33年分の管理費と1名分の埋葬料が含まれています。2人目以降の埋葬は、追加埋葬料として10万円が必要です。ペットの埋葬は無料です。

管理費と埋葬して33年経過後の区画の取り扱いについては、樹木葬型で記載したものと同じです。こちらの区画からは、大多喜町の町並みや遠くの山々が良く望めます。

5、里山樹木葬Ⅱ

里山にある樹木の下に1.5m×1.5mと1.5m×1mと0.75mと0.5mの区画があります。全面が芝生の区画になっています。同じ区画内にペットも埋葬できます。芝生の区画のまま使用するか、区画の一部に草花を植えて使用するか選択していただきます。お骨はさらしに包み埋葬します。区画の価格には、33年分の管理費と1名分の埋葬料が含まれています。2人目以降の埋葬は、追加埋葬料として10万円が必要です。ペットの埋葬は無料です。区画のご利用方法と区画のある場所によって使用料金が違います。管理費と埋葬して33年経過後の区画の取り扱いについては、樹木葬型で記載したものと同じです。区画から見える眺めは、霊園の中で一番良いです。

※霊園のご利用時のご注意

・線香等の火気の使用はできません。(線香使用時は、専用の容器をご持参ください。)
・区画内の通路は枕木を使用しています。雨天時はすべる場合がありますので、ご注意ください。
・園内での車の使用は自己責任でお願いします。