以前にも里山の保全について掲載しましたが、今回改めて考えて見ようと思います。私の子供のころ昭和30年代は、まだ木炭の需要がありましたので、炭を焼くために里山の木々を伐採し下草を刈りとり、人の手によって里山がきれいに管理されておりました。

その後、木炭の需要もなくなり、人の手による管理が何十年もされなくなった結果、里山は、竹やツタに覆われてしまいコナラ等の落葉樹が枯れて、日蔭に強いシイ、カシの常緑樹と竹が主体の山になってしまいました。どの山もそうですが、昭和30年代に里山の木々を伐採して、杉の植林をした事も山が荒れてしまった大きな原因です。最近では、放置された孟宗竹も里山を荒廃させる大きな原因となっています。

杉や孟宗竹の下には日光が届かずに日陰に強い数種類の植物しか生えていません。生物の多様性から考えると大変な悪影響を与えています。もちろん、霊園やゴルフ場の乱開発も里山を残す面だけ考えると大変な悪影響だと思います。しかしながら、昔、里山が豊かに保全されていたのも、人が利用する価値があったからで、言ってみれば経済活動に伴う保全だった訳です。それが、霊園やゴルフ場の開発と言う経済活動に変化した訳ですから一概に全てを否定することはできません。

反面、昔のような美しい里山を後世に残すことも大変意義あることだと思います。そのようなことを考えて可能なかぎり昔の里山を残しながら、維持保全するために樹木葬霊園を作りました。本当に里山の保全だけを目的にするならば、樹木葬霊園も作らずに、竹や杉を伐採し下草刈りだけをしていれば良い訳ですが、それには当然、それ相応の資金も必要になります。その資金を霊園の販売から得て里山の保全を行うこととなります。

樹木葬霊園を作ること自体も自然環境に影響を与えてしまうと思います。お墓参り等で必要以上の人の出入りがあるからです。ですから、樹木葬霊園を作ること自体が即、里山の保全に繋がるとは思いません。樹木葬霊園として使用する土地とは別に、人があまり出入りしないエリアを設けて、下草刈り等をして保全する必要があると思います。

そうしなければ、樹木葬霊園も自然破壊の開発となんら変わらないと思います。当霊園では、樹木葬霊園として使用する区域とは別に、普段あまり人の出入りがない場所についても下草刈り等を行い保全して行くつもりです。

3年程前にモリアオガエルが生息していることに気づき、産卵場所を確保するために湧水の出ている場所に池を作りました。

モリアオガエル たまご 池

今年はその池の木に産卵しました。少しずつですが、色々な生物が生息できる環境を作って行ければと考えています。