市原南霊園の園内は、枕木の歩道になっています。枕木は実際に鉄道の線路で使用されていたものです。傷があったり、へこんでいたり、中には大きなクギの刺さった物もありますが、規格品と違い一本一本の形が異なります。歩道にするとコンクリートやアスファルトと違ってでこぼこしているのが短所ですが、山の木々に囲まれた園内ではその枕木の歩道がとてもしっくりとします。

歩道
歩道

通路
通路1

通路 (2)
通路2

材質はとても固くて切断するのは大変です。また、1本が約2m程の長さですが重さは60㎏程ありますから1人で持ち上げるのは困難です。丈夫な木ですが年数を重ねるごとにだんだんと朽ち果ててやがては土になるのは、樹木葬に埋葬した方々のお骨と同じです。生あるものは、必ず最後は土に還り、また、その土から新たな命が育まれて行きます。枕木の最大の短所は年数とともに朽ちて行くことですが、その朽ちることが最大の長所でもあり、人の考え方によって全く違ったものとなると思います。

私は、枕木のもつ暖かな感じが好きです。最近は枕木が手に入りにくくなってきましたので、ある程度の量をストックしています。

ストック
ストック